なにこれ…
米国税関・国境警備局(CBP)によると2月の南部国境での越境移民遭遇数は、たったの11,706となりました。
少なすぎます。
推移を見てもらえばわかりますが、ほとんどもういません。
1月の減少も危機的でしたが、まだ季節性がありました。でも今回はそういう要因はないのに信じられないほど少ないです。(トランプ要因ですね)
僕はこちらの記事で、南部からの移民減が半分になったり、3分の1になったら良くない状況になるとお伝えしましたが、3分の1どころではないです。
米国の労働人口の伸びが急減し、今後数か月で毎月の雇用者数が10万を切り始めるのはほぼ確実だと思います。(追記:死亡者数、出生数などを考慮すると、もし南部からの移民や中国系の不法移民などがほぼいない状況になれば、一番厳しめに見積もって移民ビザでの流入60万程度しか増えなくなるので、雇用者数は月間5万~7万ぐらいまでさがっていくかもです)
ちなみに先月18日ごろに1月のこのデータが出て、僕はそれを見てポートフォリオの3割現金(それまでほぼ100%が株だったので)にしました。(関連記事)その後株が下落を始めたのですがこれが偶然だったかはよくわかりません。
ただし、昨年米国経済が異様に強かった背景にあるのは、雇用統計(特に世帯調査)に移民のカウントがうまく行っていない部分があり、この事は連銀などの研究を読んでいる人は知っています。つまり機関投資家やファミリーファンドの長期資金勢力は、そいう言う研究を把握しているので、このCBPのデータをおそらく見ています。
なので、関係している可能性があります。
そうなるとマーケットがたとえ短期的に株を買い戻しても、売りは根強く残り米国株以外とのリバランスが今後1~2年は進んでいく、それぐらい今回の指標は状況が悪いです。
トランプ政権が何か対策しないとこの減り方は尋常ではないので、リセッションの意識を始めます。
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