経済日記

7月の雇用統計は大荒れも想定通りの結果になってきました(2025年8月公表分)

昨夜の雇用統計は大荒れとなりました。米国労働統計局によると7月の雇用者数は73,000人となり、予想108,000に対し大幅に少ない結果となりました。さらに5月、6月の下方修正が非常に大きく、特に6月は147,000人から14,000への激...
総合認識

2025年7月 リセッションリスクをチェック—失業保険の検索数が急増しています

こちらのチェックリストと、その他の指標を交え月イチのリセッションチェックをしていきます。雇用指標この一か月は新規失業保険申請がしっかりと改善し、問題のない低水準に戻りました。カンザス連銀のLMCIを見ても、労働市場全体のレベル感は改善してい...
経済日記

米国 2025年Q2のGDP速報を解説します GDP+3%も実体は減速傾向

遅れてしまいましたが、2025年Q2の米国GDPの速報をチェックしました。米国経済分析局によると、実質GDPは+3%の成長(前期比年率)となりました。強い結果となったことで投資系インフルエンサーも強気な意見が目立っていますが、僕の見立てでは...
経済日記

ダラス連銀 7月展望調査は改善も減速分の反発にとどまる(2025年7月公表分)

ダラス連銀の7月の展望調査が出ていたので、まとめて確認していきます。製造業展望調査7月は生産指数が1.3から21.3に急上昇するなど、顕著に回復しています。その他も、稼働率、雇用、労働時間、6か月見通し(生産)などは底堅い印象を受けます。ア...
経済日記

米国 6月のJOLTS求人は大幅減も急な悪化とは言えず(2025年)

米国のJOLTS求人数6月分が公表されました。労働統計局によると求人数は7,437,000件と、5月より275,000件の減少となりました。マーケットでは米債がやや買われ労働市場が悪化しているとネガティブに伝わっていますが、減速のペースはあ...
総合認識

米国の雇用者数は月6万になるー移民政策が経済指標に及ぼす影響おさらいー

このブログでは、今までに何度も米国の反移民政策の悪影響をお伝えしてきました。簡単に言えば、それは雇用統計が最も良いシナリオで月5万~7万程度になっていく内容であり、今回はそのことを改めてまとめておきます。ここ数年の謎に強い米国経済の原動力は...
経済日記

6月米国輸入物価、再びマイナス圏──燃料を除いても鈍化継続(2025年7月公表分)

6月の米国輸入物価を確認していきます。結果はデフレ米国労働統計局(BLS)によれば、輸入価格は前年比-0.2%となり、2か月連続で低下しました。1年間の推移はこのようになっています。生産者物価(PPI)に続き弱い結果です。燃料を除く輸入物価...