今日は2つ注目します。
ドイツ総選挙が無事通過
AfD(極右)が躍進してドイツのEU離脱がテールリスクでしたが、事前の予想通りCDU(中道右派)が勝ち無事に通過しました。
ドイツがEUを離脱なんてことになったらEUは形骸化しユーロもどうなるかわかりません。でもこれで今年最大の巨大地雷要因が終わりました。
ただし1位となったCDUは過去に地方レベルではAfDと組んでもいいのでは?との意向を示したこともあり、今後の世論次第では組む可能性も捨てきれません。その話が出たときに支持者から強い反発が起きて現状はAfDとは組む可能性は少ないようですが、ドイツ世論には注意していきたいですね。
そのダラス連銀製造業指数ですがアンケートを見ると関税の懸念だらけとなりました。
また、いつものように高金利に対する懸念もありますが、今まで見た記憶がない移民法と捜査の影響に関する言及もあります。
詳細を見ると次のようになっています。
生産指数は21.3ポイント低下して-9.1
稼働率は13.7ポイント下落して-8.7
新規受注指数は11.2ポイント下落して-3.5
雇用は2.2から低下して-0.7
労働時間も1.9から低下して-14.2
見通し不確実性指数は1.3から急上昇して29.2
※ただし見通しはプラスを維持している項目も多いです
どこもかしこも悪化しています。
一応、前月比の指数なので悪化するとえらい強調される点は中立的に見たいと思います。一方でダラス連銀製造業指数は極端にブレないので、これはしっかり受け止める必要もあります。
数日前に、テック企業のレイオフが増えていると記事にしたと思いますが、この指数は先端半導体工場などが多いテキサス州を管轄するため多少影響してるかもしれません。
今回は色々製造業の反応について勉強になりました。
まずトランプ政権は関税をまだほとんど実行していませんが、製造業の反応が思った以上に世論の影響を受けています。
また、製造業は金利とインフレの是正が来ないと本格回復が難しい一方で大統領選後に停滞していた案件などが動き出し最近は一気に回復してきたので、僕はもう少し続くかと思っていました。
でも簡単に失速しました…。
今回の反応、そして米国経済指標の最近のデータを見ると、今後FOMCがインフレのリスクより景気失速のリスクが高いと判断し始める可能性は上がったと思います。
つまり次のPCE価格指数やCPIが良好なら利下げの話が出てくるのはそう遠くないと思います。
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