米国 新規失業保険申請件数を見ていきます(2025年6月5日公表分)

米国労働省によると5月31日までの季節調整済み新規失業保険申請件数は24万7000人で、前週の修正値から8,000件増加しました。

 

前週は1000件減り23万9000人になっています。

 

推移はこちら

 

一週間前に「今回減少するか注目です」みたいなこと書いたと思いますが上昇してしまった…

 

前回は季節調整がうまくいっていない可能性があったのですがその説は消えたと思います。

 

今回は昨年10月の急上昇と同じぐらいの数で、当時は大型ハリケーン「ヘリーン」の影響があった週ですから、それを考えるとやはり労働市場は失速傾向に見えます。

 

また、労働人口が増えていない現状の25万の失業と、今の米国の35万や40万の失業を同じ目線で見て良いのかちょっと気になっています。

 

ただし25万以下というのは、歴史的にはまだかなり低めです。

 

季節調整済み継続失業保険受給者数も190万4000件で、こちらも過去を参考にすれば水準は低いです。

 

そう言う意味で、今とても難しい判断が必要になっています。

 

この前記事にしたJOLTS求人との矛盾も気になります。

 

採用数ー離職数が、28万以上だったことを考えると、米国経済はレイオフが静かに始まっているが、企業はまだ採用もしたがっているという微妙な転換期だと解釈できます。※ただしJOLTS求人は4月のデータで、これは一週間前です。

 

とりあえず米国の労働市場を見るには今日の雇用統計を参考にしたいので、今回はあまり結論を出さずこれぐらいで。

 

今夜も注目していきましょう!

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