米国労働統計局によると4月の求人数は739万となりました。
採用は5,573,000、離職は5,288,000でした。
つまり純増が、+285,000のため、JOLTS求人からは労働市場の順調な拡大が読み取れます。
もちろん政府雇用統計の非農業部門雇用者数(NFP)や、ADP雇用統計とはまた違う結果もあり得ますが、とりあえず今日のADP雇用統計前にひとつ安心材料となりました。
もうひとつ求人率を見ておきます。
求人率は、労働人口に対する求人数の比率と思われがちですが、実際には現在働いてる労働者と求人数を合計し、そこから求人数を割って算出します。
つまり失業者は考慮されず、純粋に企業が必要としている仕事枠に対し、空きが何%なのかがわかる指標です。
その求人率は、4.4%、民間に限定すると4.6%でした。
推移はこちら
時々お伝えしていますが労働市場のデータの多くは、パンデミック後の持続不可能なタイトな状況から、2年かけゆっくり長期トレンドへ低下してきました。
この正常な低下を考慮に入れていない投資家さんは多かったです。
しかし、その回帰もそろそろ終わりでです。
もし今後も低下していくのであれば、それは企業の仕事量が減っている可能性を用心しないといけません。
底打ちしてくれるか次回以降も見ていきたいと思います。
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