トランプ大統領が4日に25%の関税をカナダとメキシコに発動、中国へは10%から20%に引き上げるとしています。
マーケットは僕と同じように「結局やるやる詐欺」だと思っていたはずなので、本気っぽい今回の姿勢がサプライズとなり株価が落ち込んでいます。
米国経済を悪化させている二つの要因
現在、米国経済の指標を悪化させてるのは主に二つの力があります。
最近の生産者の意見調査を読むと、関税が本当に発動されれば短期的にはさらに失速するのは避けられないです(関連記事)つまり製造業やサービス業PMI、新規失業保険申請などの最近の悪化はより明確に続くと考えられます。
それと、トランプ大統領が経済合理性より政治信条を優先するなら、移民流入数の回復が完全に見込めなくなります。これは長期的に、例えば2年後3年後には1%とか1.5%とか、それぐらいGDPを抑制することになるはずです。
正しい助言も行われている
一方で今回の関税発動(予定)をネガティブに捉えすぎないことも大事だと思います。
トランプ大統領は先日、卵の輸入や鳥インフルエンザの対策について言及(ブルームバーグの関連記事)しており、これはPPIとCPIで(とくにPPI)で、最近卵の高騰が価格の押し上げ要因に大きく影響していることから、狙い撃ちした形です。(インフレ動向についてのまとめ記事を参照してください)
つまり経済動態を詳細に分析している助言チームがあるとわかります。
関税についても経済合理性のある助言はおそらくされているはずで、今回もし本当に発動しても「たまには強硬な姿も見せないと交渉にならない」という思惑によるものだと個人的には思います。
トランプ大統領がどう決定していくか注目ですね。
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