米国の8月のCPIが出ました。
※数値の参照元はBLSです。
結果
※前年比
総合+2.9%
コア+3.1%
注目点
※数値は前月比
家賃
シェルター(家賃のある項目)が+0.4%押し上げられています。主に影響したのは帰属家賃とホテルなどの宿泊費で、特にホテルなどの宿泊費の上昇が+2.6%と強いです。これは6月のデモなどで観光客が減り価格低迷していた2か月分が半分ほど戻った形です。※帰属家賃は持ち家がある人の仮の家賃で実体がない項目なのでとりあえず無視します。
航空運賃
7月の4%に続き、今月も5.9%の上昇です。これは前月比の数字ですがかなり強いです。前回は航空会社が価格決定力を維持するため、座席数を削減した影響との情報がありましたが、まだ影響が残っていた可能性があります。
その他
家電製品、おもちゃ、衣類、コンピューター周辺機器などを見る限り、強い数字もありますが、変動が激しかったり、前回マイナスだったりした反動があります。
個人的には今回も関税の影響は確認できるものの、今後も全体をけん引するほど強さが増していく様子には感じませんでした。
まとめ
全体的に物価上昇は関税の影響もうけていますが、主役は一時的なサービスインフレ(家賃など)の影響が強いように見えます。
他の情報も踏まえるとコアインフレに関しては、そろそろピークなのかなと思います。
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