8月の🇺🇸生産者物価指数(PPI)の中身を確認しました。
※数値はBLSの資料から引用してます。
結果
前月比-0.1% 前年比+2.6%
注目点
※数値は前月比です。
野菜 -15.1%
前月比で+38.9%の大幅上昇から下落、移民流入減で収穫ができない影響を懸念していたものの、熱波などの影響が大きかった可能性大です。
家庭用電化製品 0%
+5%からの低下、関税の影響を受けやすいが上昇が続いていません。
鉄鋼スクラップ +2.7%
3か月連続で強い上昇、こちらは関税の影響が明確に出ています。+4.5%からの鈍化。
食品とエネルギーを除いた完成品 +0.3%
関税の影響が大きいのであれば、この項目にハッキリ出るはずですがこの3か月あまりかわっていません。つまり局所的な影響が全体を押し上げ、持続するほどの力になっていないです。
中間需要向け加工品 +0.4%
関税の影響を受けやすいので多少上昇圧は強い。前回+0.7%からの鈍化です。
総合評価
野菜の鈍化が一時的だったことや、関税の影響が局所的にはあるものの、全体を押し上げる力が弱いことが改めて確認できます。
しかもその物価押し上げ圧は失速してます。
ただし6月に米経済は減速しており、7月にリバウンド回復して8月にまた落ち着いた流れがあるので、多少タイミング的に弱めにでてることは意識しておく必要があります。
いずれにしてもお伝えし続けてる通り、関税による物価押し上げ効果は限定的であるという見解をさらに補強する内容でした。
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