ミシガン大学消費者信頼感、4月の確報が出ていたので振り返っておきます。
ミシガン大学によると結果は52.2で、1年後のインフレ期待は6.5%となりました。
こちらはFREDに掲載されている消費者信頼感の長期推移です。
引用元:Surveys of Consumers, University of Michigan, University of Michigan: Consumer Sentiment © [UMCSENT], FRED, Federal Reserve Bank of St. Louisより取得(アクセス 2025年4月28日)
※出典元の要請で1か月遅れて表示されているので、チャート上は3月の確報57が最後になっています。
この指標で今考えておきたいことは二つあります。
ひとつは、インフレ期待の上昇です。
インフレ期待はまだ不確実
何度かお伝えしていますが支持政党によりインフレ懸念は差があり、民主党支持層は非常に強く懸念しています。
それにより結果が押し上げている側面が続いていました。
しかし最近は無党派層でも上昇傾向にあります。
物価上昇の懸念は幅広く広がってきています。
一方で、他の信頼感調査では、ミシガン大ほどインフレ期待上昇は見られていません。
ニュースなどではこういった事情、状況を伝えていないことがあるので冷静に捉えておく必要があります。
信頼感の低下はチャンス
もうひとつは、この数字の悪化を見てネガティブに考えすぎる必要はない事です。
信頼感が極端に低下したらリセッションになります。
しかし、1980年代、1990年代、2010年代と、米国株が約3倍になった10年は、全てこの指標が低位から始まったのです。
つまりリセッションが起きようと、起きまいと最近の下落は長期目線では仕込むのに良い時期だと僕は判断しています。
僕の投資はともかく暴落を買っていくスタイルなので、その観点で言うと、悪い数字が出てマーケットが悪いと感じてる時、一緒に自分が悪いと感じていたらダメなのです。
もちろん米国経済は、このままだと労働人口の流入減などで厳しい時代に入ります。
その点は用心していますが、それでもインターネットトラフィックは爆発的に増加していくし、それはビッグテックなどの成長が止まらないことを示唆しています。
消費者信頼感が低いときこそ株に投資していく、そんなことを改めて思うミシガン大消費者信頼感、4月の確報でした。
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