今日は簡単に2つ指標を振り返っておきます。
MBA住宅関連指標
米国抵当銀行協会(Mortgage Bankers Association, MBA)によると、ローン申請、借り換え、購入指数などが低下しており、住宅市場が失速しています。
いつもお伝えしているように住宅市場は金利の上下に非常に強い影響を受けるため、この失速は4月に入ってからの30年住宅ローン固定金利の上昇が影響していると考えられます。
米国の住宅需要は潜在的に旺盛なので、金利が下がってくれば強めの活況になるはずですが、トランプ政権が米国の信認をこれ以上棄損せず、米債金利を落ち着かせることができるまでもうしばらく不安定な状況は続きそうです。
S&Pグローバル購買担当者景気指数
S&Pグローバルの資料によれば、4月の購買担当者景気指数は、製造業で若干の改善、サービス業は失速しました。複合指数は悪化です。
見通しは2年9か月ぶりに悪化しています。
米政権によるブレが大きいのでソフトデータを今見てもあまり意味はないのですが、一つ注目点としては商品やサービスの価格が上昇しています。
今回の調査は相互関税第2弾の90日間一時停止当日の4月9日から22日までの間で実施されています。
3月まで兆しはありませんでしたが、4月に入ってから価格上昇の兆候がFRBのベージュブック(地区連銀経済報告)などでも出始めています。
5月発表の物価指標はいつも以上に注目が集まりそうです。
コメント