米国労働省のリリースによると、3月22日までの週の申請件数は224,000 件となりました。その前の週は223,000人から225,000人へ修正されています。
3月15日までの週の継続失業保険申請件数は1,856,000人で、その前の週は1,881,000人で、11,000 人下方修正されました。
こちらは平均の推移です。
※U.S. Employment and Training Administration, Initial Claims [ICSA], retrieved from FRED, Federal Reserve Bank of St. Louis; https://fred.stlouisfed.org/series/ICSA, March 27, 2025. U.S. Employment and Training Administration, 4-Week Moving Average of Initial Claims [IC4WSA], retrieved from FRED, Federal Reserve Bank of St. Louis; https://fred.stlouisfed.org/series/IC4WSA, March 27, 2025.
新規も継続も、かなり良好です。
1月下旬からサービス業PMIや小売りなどが弱くなり、その後関税懸念が強く意識されるようになったわりにレイオフが本格的に進んでいません。
テック企業のレイオフや、チャレンジャー人員削減などは増加していました。
また、イーロン・マスク氏のDOGEによる政府職員削減の影響も懸念されていましたが、雇用全体で見れば新規失業保険申請が増えないというのは良い兆候です。そして低水準の継続失業保険申請は、転職がスムーズにいっていることを示唆します。
やはりリセッションをすぐに警戒する状況ではなさそうです。
一方で、人手不足が警戒されレイオフが進みにくく、実体のわりに採用に積極的と言う可能性もあるので、今後はこの辺を見極めていきたいですね。
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