米国労働統計局のニュースリリースによると3月の生産者物価(PPI)は次のようになりました。
最終需要合計
前月比 結果+0.0% 前回+0.6%
前年比 結果+3.2% 前回+3.7%
食料、エネルギー、貿易を除く最終需要
前月比 結果+0.2% 前回+0.3%
前年比 結果+3.3% 前回+3.4%
卵とエネルギー
詳細資料表2を見ると卵の価格が28.1%の上昇とまだ高く、これが食品カテゴリーを前月比で1.7%押し上げています。
一方、前回まで高かったエネルギーがマイナス1.2%の低下となり、特に暖房用オイルがマイナス9.8%になるなど、大幅減となっています。
卵の上昇をエネルギーが相殺して結果的に前月比で0%となった形ですね。
基本的に今まで記事にしてきた通りで、卵とエネルギーの一時要因が終わればPPIは強い上昇を続けられません。
参考までに卵の価格は、11月の55%以上、1月は44%上昇していました。また、WTI原油は1月の中旬から下落傾向です。
NFIBビジネス楽観指数との整合性
NFIBビジネス楽観指数で、中小企業のオーナーが価格を上昇させる意欲が高まっていると一昨日お伝えしましたが、今回のPPIを見ると実体とは違う事が影響してるようですね。
関税懸念ですかね…
関税のほうは物価にどう影響してくるか難しく、来月当たり変化が起きるかもしれないので、引き続きPPIに注目していこうと思います。
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