NFIB(全米独立起業連盟)によると5月の楽観度はやや改善しました。(詳細リリースはこちら)
推移はこちらから確認できます。(Tradingeconomicsへのリンクです)
この指標を扱うのは久しぶりなので少しおさらいですが、基本的に製造業調査等と似た傾向があり、インフレと高金利が長期的にビジネスを抑制しています。
この1年でいうと大統領選前に新規契約などが一時保留になり、選挙後にそれが始動し景況感が改善、しかしトランプ政権の関税が予想以上にやる気満々だったことで失速、インフレ懸念も再燃し、もともとの高金利とインフレもありさらに失速という流れで来てます。
過去平均は98らしいですが、そんなわけで平均を下回っていました。
でも今回の調査で98.8に回復しています。
改善は事業環境の見通しと売り上げ見通しが影響したようです。
それ以外の気になる点で言うと、採用枠が埋まらないという声は相変わらず多いですが、人手不足が一気に進んでいるという感じは読み取れません。採用難がまだそれほどフォーカスされていないのは、ダラス連銀のサービスや小売り業者へのアンケートとも共通しています。
あと注目は、直近の融資が厳しくなったとの回答が減っているので、金融環境は安定しているようです。(融資の金利はやや上昇)
全体的には4月の環境から改善し、経済は良くも悪くもないという状況に見えます。
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