最近絶好調の欧州株について考えてみました。
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズのこちらの情報を参考にすると、ユーロストック50に連動するSPDRユーロストック50ETFは、1月30日現在でPERが15.18だそうです。
ベンチマークは現在5,261なので、もしこれがPER17倍に上昇した場合は約5,891になります。
PER17倍ぐらいはいってもおかしくないですよね…
肝心の欧州経済はというと、特段明るいわけではありません。でもリスクに対し見通しがやや明るく変化しています。
欧州は2024年、実質的な成長が全く見られませんでした。この低迷はドイツ経済の低迷、エネルギーコストの高騰、家計消費の低迷などによるものです。
一方、2025年の見通しとしては、個人消費や設備投資の回復により成長ペースが徐々に持ち直すと予想されます。また、欧州中央銀行(ECB)は、インフレ率の鎮静化と賃上げ加速による購買力の回復を後押しするため、政策金利の引き下げを継続しています。これにより、金融環境の改善が期待されます。
今後のネガティブな要因としては、ドイツの総選挙で極右政党が優勢となりEU離脱が意識されることや、米欧間の貿易摩擦の激化、そして地政学リスクなどもありますが、どれも可能性は低めに感じます。
このように非常に悪い状況から見通しがやや改善し、相対的にかなり割安で現実的なリスクも小さいとなり、見直し買いが入っているように感じます。ドイツの総選挙が無難に終わったらPER16~17倍ぐらいまではいってほしいですね。
オルカンなど全世界株の投資家にとっては、少し楽しみな欧州株のPERでした。
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