少し警戒しておきたいドル円投機筋の動き

投機筋の通貨先物ポジションが、歴史的に円ロング(円高圧力)になっています。

 

CFTCによると3月4日時点でNon-Commercial(投機筋)のLongが183,955とあり、前週と比べて+12,204の増加です。これは投機筋が円を買い増していることを示し、逆にShortが50,304とあり、前週より-25,467 なので、円ショートが大きく減少しています。差し引きのネットポジションは、+133,651です。

 

1枚が1,250万円なので、ざっと計算してこの時点では差し引き1.7兆円弱の円買いポジションが積みあがっていました。

 

3月11日時点では、ロング:176,790 (-7,165)、ショート:42,888 (-7,416)と、若干ポジションを縮小してはいますが、大き目の円売り決済が待機している状況です。

 

これだけ円が買われてもあまり円高に進んでいないというのは、やはり構造的に貿易構造が変わったり、対外投資の大きさなどが影響していると考えられます。

 

今は大きな流れ(円安)と、金利差による短期的な変動(円高)が逆行していますが、米国経済の失速を懸念しすぎあまり極端な為替ヘッジをするのは危険かもですね。

 

そんなことを思う投機筋の円買いポジションの積み上がりでした。

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