銭ゲバ投資をせず価値あるものが安くなったら買う。
そんなことを前回書きました。
では最も価値あるものとはなんでしょうか?
僕はそれを株式だと思っています。
なぜか?
世界の時価総額が上昇し続けるのは偶然でも気まぐれでもないからです。その理由は、人口増加だけではありません。
この社会で最も価値のあるものは企業
人間は朝起きてからあっという前に500社以上の企業のお世話になります。
ハブラシもコップも、トイレも洗面台も、給湯器もガスも電気も配管も、スーツも靴もスマホもアプリも、電車も自動車も、コンビニのおにぎりも、何もかも人々は企業に頼って生活しています。
グローバル企業の文句を言うときでさえグローバル企業のSNSに書き込みます。
自給自足できない人間にとって、現実的に世界で最も価値があるのはモノやサービスを創造する企業であり、株式はその所有権です。
つまり株式は人類の大半が都市で生活し続ける以上、必ず価値が担保されており逆張りが効くと僕は考えています。
人間は無から富を創造する天才
人間は常に富を創造し新しいイノベーションを生み出し続けます。
120年前、馬車しか走っていなかったNYの5番街はT型フォードが誕生しあっという間に自動車に埋め尽くされました。
眺めるしかなかった無意味な空間は、飛行機が富を生み出す空間に変えました。金融が未来の収益を今活かす術を与え、インターネットが距離の概念を破壊し世界中を繋げました。
次はAIが同じことをします。
AIは、高度なスキルを持った人間の能力を世界中あらゆる場所で、全世界同時に、24時間休みなく、一瞬で、低コストで、誰でも活用できる時代に変えます。
これは大げさな話ではありません。
まだ経済指標に出るほどではありませんが、数年もすればAIの推論は人間を超えていきます。その水準は2倍とか10倍ではなく、1万倍とか100万倍です。
いったいどれほどの生産性の向上が起きるか見当もつきませんが、少なくても指数関数的な人類の進化はこれからも止まらないと言えます。
あらゆる進化、あらゆる富の創造は、企業収益の伸びになります。
企業収益の伸び(バフェット指数を信じるな)
世界銀行のデータを参考にすると、1960年、世界の名目GDPは1.37兆ドルでした。それが64年後の2024年には約110兆ドルです(推定)
ざっと80倍になりました。
米国企業の税引後法人利益(IVAおよびCCAdjなし)は約114倍です。こちらのチャートを参考にすると、S&P500は同じ期間で約103倍上昇しています。(インフレ未調整で見てください。6000ポイントで計算)
さらにPERも合わせてみます。
1960年末のPERは58.11ポイントで、約17.5倍です。もしこれを最近と同様に23.8倍に変換した場合、77.28になります。そうするとS&P500が6000であれば、約78倍の成長となります。
つまり米国株は長期的なバブルでもなんでもなく、80倍となった世界の名目GDP成長と同等の上昇をしているのです。
株価を米国の名目GDPで計算するバフェット指数で判断し続けると、今後とてつもない機会損失をすることになります。
※このテーマについては、こちらで詳しく記事にしました。
お金の価値は減り続ける
一方、お金の価値は、信用創造やインフレで減り続けます。
国家も拡大する経済に対応するため通貨供給を長期で減らすことは不可能です。
永遠に供給し続ける宿命を背負っています。
よくバブルだと言われていますが、本当にバブルなのは現金の価値です。実際、この数年間で貯金しかしていなかった人は資産が大暴落しています。それに気が付いているひとだけがこのページにたどり着いているはずです。
お金の価値が減少し続けるのであれば…
最も本質的価値を備えた企業の価格を、お金で測定したらどうなるでしょうか?
そうです、世界の株式時価総額は上がり続けるのです。
暴落は回復する以外に無い
世界の浮動株式時価総額はこれからも上昇を続けます。
過去300回以上の国債デフォルト、20回以上の深刻な銀行危機、2度の伝染病、2度の世界大戦、数えきれないほどの内戦や紛争を乗り越えて上昇し続けています。
それは決して偶然ではなく、人類の進化や社会の構造に根付いた力によるもの…僕はそんな風に考えています。
長文に目を通していただきありがとうございました。
もしもっと具体的なデータで深堀したい場合は、こちらの記事からバンガードのおすすめ記事をチェックしてみてください。
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