米国 ダラス連銀製造業指数が出ました(2025年3月31日分)

ダラス連銀によると、3月のテキサス州製造業展望調査は生産指数が6.0となり、2月から約15ポイント改善しました。

 

しかし一般的な事業活動指数は-16.3、その他多数のカテゴリーを見ても改善しつつあるとは言えそうにありません。

 

また、将来見通しがほぼ全てのカテゴリーで悪化しています。

 

ダラス連銀製造業指数は、全米第2位の製造業規模を持ち先端半導体工場などもあるテキサス州の状況がわかる指数です。また、NYエンパイアステート製造業指数など各地域のブレ幅が大きい製造業指標に比べ、極端に動かない特徴があります。※ついでにWEBサイトも見やすくわかりやすいです。

 

そのような理由でダラス連銀の指標はとても参考になります。

 

今までお伝えしてきた流れのおさらいですが、米国の製造業は高金利と高インフレで減速していました。そこに去年は大統領選前で契約や事業拡張の保留があり、数字は悪いものの見通しが大幅改善していました。

 

選挙が終わりそういったビジネスが動き出し一時的に大幅改善となったものの、関税やるやる詐欺でやらんのやろーみたいな雰囲気だったトランプ大統領が2月に暴走、製造業は一瞬強くなっただけで再び悪化しています。

 

今回この指標では特別質問が含まれており、それを見ると潜在的な景気後退(需要減退)や、不確実性への懸念が非情に強いことがわかります。

 

高金利、物価高、政府の不確実性、そのうちどれかが晴れるだけで一段改善、全て晴れるなら大幅に改善、米国の製造業はこのような状況に戻ってしまったと言えます。

 

引き続き今夜の同連銀サービス指数にも注目していきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました