レッドブック指数は、アメリカの大手小売業者の実店舗約9,000の売上高を週ごとに集計して、前年同週比でどれだけ増減したかを示す指標です。
最近の推移はこちらで確認できます。 (Tradingeconomicsへのリンク)
この2年近く微妙ですがゆっくりと上昇しています。
つまりこの3か月ほど消費者センチメントが著しく悪化しましたが、消費はそれほど控えられていないようです。
2023年の初夏のころマイナスまで落ち込みましたがそれでも米国経済はプラス成長だったことを考えると、この状況でリセッションを予測することは現実的ではありません。ちなみにレッドブック指数は最近とりあげたWEIに採用されています。(ブログ内関連記事はこちら)
WEIではGDP予測を2%以上で予測しており、実体経済に近いデータが10種類ほど採用されています。そう言う意味でこのレッドブック指数の極緩やかな上昇は、NY地下鉄の利用者数や、フライト数の推移となんとなく似てる気がします。
月末なので近いうちにこういったデータも、まとめてチェックしていきます。
また、以前からお伝えしているように関税でも物価上昇圧は限定的になると思われ、実際に多くの専門家の予測に反しそのようになりつつあります。このことは、マーケットが考えているよりも実質賃金は強い状況が続くことになり、レッドブック指数などにはポジティブに作用します。
残念ながらレッドブック指数の元データは有料会員登録が必要?みたいなので、このブログで具体的な数字を引用するのは控えることにしたのですが、引き続き注目はしていこうと思います。
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